日帰り手術とは

日帰り手術イメージ

当院で行う外来での外科的治療が日帰り手術となります。治療が終われば、その日のうちにご自宅へお帰りいただけます。当院で行っている日帰り手術は次の通りです。

内視鏡の日帰り手術

当院では内視鏡を用いた日帰り手術として、大腸ポリープ切除を行っています。

ポリープ切除の詳細はこちら

外傷処置

外傷(ケガ)によって、血がなかなか止まらない、傷口がパックリ開いた状態になっているという場合は、日帰り手術として縫合による処置をしていきます。その後、1~2週間後に抜糸をしていきます。

鶏眼切除(うおのめ)

うおのめと呼ばれることが一般的には多いですが、鶏眼は主に物理的な刺激を足で受け続けることで、角層が肥厚していきます。その核(中心)というのが真皮に向かって深く進行していくので、圧痛がみられるようになります。なお鶏眼やうおのめと呼ばれる名前の由来は、核(中心)の見た目がそれらに似ているからと言われています。

治療をするにあたっては、まず発生の原因(物理的刺激が起きる原因)を突き止め、それから肥厚している角層を除去していきます。ただし、圧痛などの症状がなければ治療の必要はありません。除去(切除)する場合は、サリチル酸を使用して皮膚を軟らかくしてから切削する、あるいは液体窒素を用いるなどの方法があります。

粉瘤

粉瘤は拡大した毛穴に皮脂や垢(古い角質)などが詰まることがきっかけとなって、皮下で結節や腫瘤になった状態です。基本的には良性腫瘍なので放置でも問題ありません。

ただ同じ箇所によく発生して炎症を起こしている、粉瘤自体が大きくなっている(直径2cm以上)という場合は、日帰り手術の対象となります。この場合、粉瘤の中身(角質成分)を取り除くだけでなく、嚢腫壁(中身を包んでいる袋状のもの)まで切除します。

なお炎症性粉瘤の場合は、膿を排出するために小さく切開し、抗菌薬を使用することもあります。炎症を何度も繰り返すなど、切除が必要となった場合は、粉瘤を切除するのなら腫れがひいてからになります。

皮膚・皮下腫瘍切除

皮膚あるいは皮下に発生した良性腫瘍を切除するために行います。粉瘤以外では脂肪腫などがあります。脂肪腫とは脂肪細胞が腫瘍化したもので多くは良性です。皮下組織のほか、筋肉の中に発生することもあります。痛みなどの症状はなく、放置をしても問題ないとされていますが、徐々に大きくなります。発生しやすい部位は、背中、肩、尻などで、大きさについて数mm~10cm以上など様々です。この場合、悪性化は稀なケースで見た目が気になることによる摘出となります。

施術については外科的切除となります。脂肪腫は液体ではないので、局所麻酔を行った後に皮膚を切開し、腫瘍を摘出します。縫合して終了となります。1~2週間後に抜糸が必要となります。

陥入爪

陥入爪とは、主に足の親指の爪が何らかの原因で丸まってしまい、その側縁が爪の溝に食い込んでしまっている状態を言います。発症の原因としては、靴による圧迫、深爪、スポーツでの激しい動きなどによる刺激などが挙げられます。

治療の種類としては、局所麻酔をした後に陥入爪を引き起こす部分の爪を切除します。これによってやがて痛みは解消されます。